水質底質分析
Water Quality Analysis
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Water Quality Analysis
Business Profile
河川や湖沼は、水遊び等の親水活動や美しい景観を構成する重要な要素としての価値を有しており、定期的に水質調査を行い、河川状況を把握したうえで、河川管理者が水質を保持あるいは改善する必要があるため、近畿管内の河川、ダム、周辺地下水の水質及び底質調査(試料の採取、運搬及び分析)を行い、データ管理まで水質調査全般をサポートする業務を、主に国土交通省近畿地方整備局から受託し、日々業務を実施しています。
Water Quality Analysis
01試料の採取(採水及び採泥・現地観測)
02水質・底質分析
03分析精度管理及び照査
04資料とりまとめ
05水文水質データベース登録
06出水・水質事故時の対応
水環境研究所では、広範・多岐にわたる水質調査項目の分析をより正確、効率的に進めるために各分野における最新の検査・分析機器を導入しています。
水質項目
分析項目 | 説明 |
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水素イオン濃度(pH) | 水の酸性とアルカリ性の度合いを示す指標で、中性の水はpH7で、7より小さいものが酸性、7より大きいものがアルカリ性です。 |
溶存酸素量(DO) | 水中に溶解している酸素ガスのことで、河川や湖沼での自浄作用や魚類をはじめとする水生生物の生活には不可欠なものです。 |
生物化学的酸素要求量(BOD) | 水中の分解されやすい有機物が溶存酸素の存在のもと、好気性微生物によって酸化分解される時に消費される酸素の量で、20℃で5日間、暗所で培養したときの酸素消費量をいいます。 |
化学的酸素要求量(COD) | 水中の被酸化性物質(主として有機物)を過マンガン酸カリウムで酸化する際に消費される酸化剤の量を酸素量に換算したもので、BODと共に有機物汚濁の指標としてよく用いられます。 |
浮遊物質量(SS) | 水中に懸濁している不溶解性の粒子状物質のことで、粘土鉱物に由来する微粒子や動植物プランクトン及びその死骸、下水・工場排水などに由来する有機物や金属の沈殿などが含まれます。 |
大腸菌群数 | 大腸菌及び大腸菌とよく似た性質をもつ細菌の総称です。大腸菌群の検出は容易かつ確実なので、糞便汚染の指標として広く用いられています。 |
n-ヘキサン抽出物質(油分等) | n-ヘキサン(ノルマルヘキサン)という有機溶媒によって抽出される不揮発性の物質の総称で、水中の油分の指標の一つです。油分は直接及び間接的に魚介類を死亡させるとともに、魚介類に臭いを付けてその商品価値を失わせます。 |
総窒素(T-N) | 各形態の窒素を合わせたものを総窒素といいます。水中の窒素の総量という意味で、窒素ガスとして溶存している窒素は含まれません。 |
総リン(T-P) | 水中のすべてのリン化合物を強酸あるいは酸化剤で分解してオルトリン酸態リンとして定量したもので、水質分析では主に無機態リンとしてのオルトリン酸態リンに加え、有機態リンも含めたリンの総量です。 |
全亜鉛(T-Zn) | 自然界に比較的広く分布する金属で、生態必須元素の一つで欠乏すると発育不全や生殖機能不全、皮膚・毛髪・爪の損傷などが起こります。人体に対する毒性は低く、水質汚染が人間の健康上問題になることは殆どありませんが、植物や魚類に対してはかなり強い毒性があります。 |
分析項目 | 説明 |
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フェノール類 | 芳香族化合物のベンゼン環の水素がOH基で置換された化合物の総称で、水質汚濁に関連するものとしては、フェノール、クレゾール、ニトロフェノールなどがあります。 |
溶解性鉄(D-Fe) | 通常2価又は3価のイオンとして存在しています。生物にとって重要な栄養素の一つで、通常の自然水でみられる濃度では毒性が問題になりませんが、鉄分が多いと水に臭味や色がつくことがあります。水質調査では通常、溶解性のものだけを問題としています。 |
溶解性マンガン(D-Mn) | マンガンは灰白色又は銀色のもろい金属で、地殻中に約950mg/kg、海水中には約0.3μg/L含まれています。水質調査では通常、水に溶けている溶解性を対象としています。 |
銅(Cu) | 生物にとって必須の元素の一つで、人体に対する毒性は比較的低く、また蓄積性が認められないので慢性中毒の恐れも少ないとされています。但し、植物や水生生物に対しては重金属類の中でも毒性の強いものの一つです。 |
(全)クロム(T-Cr) | 自然界に広く分布し、地殻中の存在度は平均100mg/kg、自然水中の濃度は河川で1~10μg/L、海水で<0.1~5μg/L程度とされています。 |
分析項目 | 説明 |
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フタル酸ジエチルヘキシル | 土壌吸着されやすく、生分解性があり、また魚介類への濃縮性は低く、プラスチック添加剤として使用されています。水への溶解度が小さく、高沸点でもあるに係わらず樹脂から溶出する可能性があります。 |
モリブデン(Mo) | 常温で安定な銀白色の金属で、単体として特殊鋼などの合金素材に用いられる他、化合物として顔料や触媒などの用途もあります。自然水中の濃度は淡水で0.5μg/L、海水で10μg/L程度です。 |
アンチモン(Sb) | 常温で銀白色の金属で、単体としては合金や半導体材料に、化合物としては樹脂や繊維の難燃剤、顔料、ガラス清澄剤、触媒に用いられています。人体にとっては有益性がなく、もっぱら有害な重金属で、水質・土壌汚染に関して注意が必要な物質です。 |
ニッケル(Ni) | 空気や湿気に対して鉄よりも安定ですが、微粉末は発火性があり、またニッケルの化合物は難溶性のものが多い。自然水中の濃度は低く、河川水では2~10μg/L、海水では0.2~0.7μg/L程度です。 |
クロロホルム | 常温常圧では水より重い無色の液体で、特有のエーテル臭があります。かつては麻酔剤としても使用されていましたが、肝臓や腎臓に対する毒性のため余り使われなくなっています。 |
トランス-1,2-ジクロロエチレン | 1.2-ジクロロエチレンは二塩化アセチレンともいわれ、シス体とトランス体があり、どちらも僅かに刺激臭をもち、引火性・可燃性があります。性状、用途等はシス体とトランス体で大きな違いはなく、環境中での存在比率はシス体の方が大きいとされています。 |
1,2-ジクロロプロパン | 常温常圧で水より重い無色の液体で、クロロホルム臭をもち、引火・可燃性があります。毒性は四塩化炭素より強く、動物実験では肝臓、腎臓、心臓への影響が観察されています。化審法の指定化学物質に指定されています。 |
p-ジクロロベンゼン | 特有の芳香臭をもつ無色の結晶で、昇華性があり、衣料用防虫剤、トイレの防臭剤などに広く用いられています。他に、有機合成の中間体としての要素もあります。 |
トルエン | 常温常圧で無色透明の水より軽い液体で、芳香臭があります。引火性があり、海洋汚染防止法において危険物に指定されています。 |
キシレン | 性状、毒性などはトルエンとほぼ同様で、やはり引火性の危険物に指定されています。 |
イソキサチオン | 有機リン系殺虫剤の一つで、みかんのカイガラムシや野菜のネキリムシ、タネバエなどに適用される他、ゴルフ場でも使用されています。 |
ダイアジノン | 土壌への吸着性が低く、比較的水系に流出しやすい農薬と考えられています。河川水(水道原水含む)でμg/L、水道水でもng/Lのオーダーの検出例があり、魚介類や雨水、大気中からも検出されています。 |
フェニトロチオン(MEP) | 有機リン系殺虫剤の中でも生産・使用量の多いものの一つで、農地、庭園、ゴルフ場などで広く用いられています。松枯れ対策などの空中散布にも使用されています。家庭用殺虫剤の中にもMEPを含むものがあります。 |
イソプロチオン | 水田で多量に使用されるため、農地河川の水質や底質から検出されることが多くなっています。環境中で比較的安定で、農薬の使用されない冬季にも検出されています。また土壌に吸着されやすく、土壌中に長く残留する傾向があります。 |
クロロタロニル(TPN) | 有機塩素系の殺虫剤で、畑地や果樹園、ゴルフ場などで使用されています。 |
プロピザミド | 酸アミド系の除草剤で、ゴルフ場などの芝地や野菜畑で使用されています。 |
EPN | 有機リン系殺虫剤で、稲のニカメイチュウなどや野菜のアブラムシなどに適用されています。 |
ジクロルボス(DDVP) | 揮散しやすく、また水中でも容易に加水分解します。同じ有機リン殺虫剤であるトリクロルホン中の共存物として発見された薬剤で、環境中でもトリクロルホンの分解代謝物として生成する可能性があります。 |
フェノブカルブ(BPMC) | カーバメート系の殺虫剤で、稲や麦のウンカ、ツマグロヨコバイなどにも適用され、空中散布も行われています。人体の中毒症状は有機リン系農薬の毒性と類似しています。 |
イプロベンホス(IBP) | 有機リン系の殺虫剤で、稲のイモチ病などに適用されており、水田で広く使用されるため、大気や水系を汚染することが知られています。比較的分解されにくいという報告があります。 |
クロルニトロフェン(CNP) | ジフェニルエーテル系の除草剤で、有機塩素系の化合物でもあります。水田の初期除草剤として多用されたため、水系汚染が問題になりました。5月から7月に高い値を示すことが多く、底質や魚介類への蓄積も認められています。 |
フェノール | 水生生物、特に魚類や無脊椎動物、藻類に対しては有毒です。また、近年は生体内に取り込まれるとホルモンと同様な作用をする化学物質、いわゆる環境ホルモンの代表的な物質として注目されています。 |
ホルムアルデヒド | 常温では無色刺激性の気体で、ユリア樹脂、農薬、脱臭剤、写真現像・固定液などの原料や消毒剤として用いられています。 |
オキシン銅(有機銅) | 銅殺菌剤で、リンゴやナシなどの果樹や茶の病害に適用されるほか、ゴルフ場でも使用されています。 |
塩化ビニルモノマー | ポリ塩化ビニル樹脂の合成原料で、常温では無色の気体です。モノマーを重合させたポリ塩化ビニル(ポリマー)またはその樹脂を塩化ビニルと呼ぶ慣習があるので、混乱を避けるため塩化ビニルモノマーと呼ばれています。 |
エピクロロヒドリン | 酸化プロピレンのメチル基の水素原子1つを塩素に置換した構造で、エポキシドとハロゲン化アルキルの両方の性質を示し、高い反応性をもつことから様々な化学物質の原料に用いられています。 |
1,4-ジオキサン | 穏やかな香りを持ち各種の工業溶剤などに用いられます。引火、爆発の危険性大きく、また粘膜に強い刺激性があり、目や肺に障害を起こすほか、体内に吸収されると中枢神経抑制や重症の肝・腎障害を引き起こします。 |
全マンガン(Mn) | 生体必須元素の一つですが、多量に摂取すると神経障害を中心とする慢性中毒を起こします。生物には必須元素の一種で、マンガンの製造、粉砕、マンガン塩類を製錬する時、マンガン鉱(褐石,MnO2)により中毒をおこすことがあり、慢性神経症(マンガン病)になります。 |
ウラン(U) | 原子量238.0289の天然に存在する物質の中で最も重い元素です。地殻中の存在度は1.8ppmで大部分の岩石や土に含まれています。 |
分析項目 | 説明 |
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カドミウム(Cd) | 青白色の光沢を持つ柔らかい金属です。地殻中の存在量はごくわずかですが、亜鉛と共存する形で自然界に広く分布しており、特に汚染を受けていない地表水や地下水中にも、亜鉛の1/200が含まれているといわれています。 |
鉛(Pb) | 人類が最も古くから用いた金属の一つで、金属としてあるいは種々の化合物として用途が広く、また、職業病としても長い歴史を持っています。 |
全シアン(CN) | シアンイオン、シアン化水素、金属のシアン化物、金属シアノ錯体、有機シアン化合物などの形で存在し、自然水中には殆ど含まれませんが、メッキ工場や金属精錬所などの青酸化合物を使用する事業所などの排水の混入によって含まれることがあります。 |
六価クロム | 通常は3価又は6価の形で存在します。6価のものは毒性が強いため、有害物質として厳しく規制されています。 |
ヒ素(As) | 地殻中の存在度は1.8mg/kgと比較的少ない方で、非汚染地区の河川水中の濃度は0.9~1.3μg/Lとされています。ただし温泉水など火山地帯の地下水の中には数十mg/Lの高濃度に含まれている場合があります。 |
セレン(Se) | 河川水中には0.02~0.63μg/L程度含まれているとされています。硫黄、硫化物とともに産出することが多く、光電池、整流器、半導体、塗料、色ガラス、窯業、殺虫剤、コピー感光体、触媒など様々な用途に広く利用されています。 |
総水銀(T-Hg) | 特異な性質のため、工業用、農薬用、医学用など多くの用途に使用されてきました。無機水銀と有機水銀に区別され、無機水銀には金属水銀と1価または2価の水銀化合物が、有機水銀にはメチル水銀を始めとするアルキル水銀と、フェニル水銀他にアリル水銀等があります。 |
アルキル水銀(R-Hg) | メチル基、エチル基などのアルキル基と水銀が結びついた有機水銀化合物の総称です。 |
ポリ塩化ビフェニール(PCB) | 2つのベンゼン環が結合したビフェニールの水素原子が塩基原子で置換された化合物で、塩素数や置換位置の異なった混合物です。「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第一種特定化学物質に指定されており、その製造、輸入、使用が事実上禁止されています。 |
トリクロロエチレン | エーテルやクロロホルムに似た芳香臭があり、不燃性で油脂の溶解性が高いなど溶剤として優れた特性を持つことから、金属機器部品の脱脂洗浄剤などの用途に広く使われてきました。近年、テトラクロロエチレンなどとともに地下水を汚染していることが判明して問題となっています。 |
テトラクロロエチレン | 性状、毒性などはトリクロロエチレンとほぼ同様ですが、トリクロロエチレンよりも代謝されにくく蓄積されやすいといわれており、化審法の第二種特定化学物質に指定されています。 |
四塩化炭素 | 常温常圧水より重い液体で、クロロホルムに似た芳香臭があります。大気中で安定で、オゾン層破壊の原因物質の1つでもあります。 |
ジクロロメタン | 常温常圧で水より重い液体で、芳香臭があります。水中での分解は遅く、地表水を汚染したジクロロメタンは主として大気に揮散して減少するが、水への溶解度が比較的高いため、他の揮発性有機塩素化合物に比べると水中から大気への揮散は少ないといわれています。 |
1,2-ジクロロエタン | 常温常圧で水より重い液体で、甘味臭があります。 |
1,1,1-トリクロロエタン | 常温常圧で水より重い液体で、芳香臭があります。大気中で比較的安定で広域に拡散しやすく、オゾン層破壊の原因物質の一つです。 |
1,1,2-トリクロロエタン | 常温常圧で水より重い液体で芳香臭があり、揮発性が高く、水中から大気に蒸散する傾向があります。溶剤としての用途の他に、1.1-ジクロロエチレンの原料、粘着性、ラッカー、テフロンチューブの製造などに利用されています。 |
1,1-ジクロロエチレン | 常温常圧で無色ないし淡黄色の透明な水より重い液体で、芳香臭があり、空気や酸素の存在で過酸化物をつくり、爆発性があります。用途は殆どが塩化ビニリデン樹脂の原料です。 |
シス-1,2-ジクロロエチレン | 1.2-ジクロロエチレンは二塩化アセチレンともいわれ、シス体とトランス体があります。どちらも常温常圧で無色透明の水より重い液体で、僅かに刺激臭をもち、引火性・可燃性があります。 |
1,3-ジクロロプロペン | 1.2-ジクロロエチレンと同様にシス体とトランス体があり、どちらも常温常圧で淡黄色の液体で、可燃性、金属腐食性があります。強い刺激作用があり、動物実験では肝及び腎障害が認められるほか、発ガン性の可能性も認められています。 |
ベンゼン | 常温常圧で無色透明の水より軽い液体で、特有の芳香があります。 |
チウラム | ジチオカーバメート系の殺虫剤で、元来、ゴムの加硫促進剤として開発された薬剤で、強い殺菌力を有することから種子消毒、茎葉散布、土壌処理用として農地やゴルフ場で使用されています。 |
シマジン | トリアジン系の除草剤で、畑地やゴルフ場で土壌処理剤として広く使用されてきました。急性毒性はごく低いが、変異原性や発ガン性の疑いが指摘されています。環境中で比較的安定です。 |
チオベンガルブ | チオガーバメート系の除草剤で、水田、畑地で茎葉兼土壌処理剤として広く使用されています。 |
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 | フッ素、ホウ素とともに、平成11年2月に要監視項目から健康項目へと法律が改正されました。名称のとおり、それぞれの合量で規制されています。 |
フッ素(F) | 常温・常圧では淡黄色で特異臭のある気体で、天然に単体で存在することはありませんが、地殻における存在度は625mg/kgと13番目に多い元素で、種々の元素と結合した形で広く存在し、土壌、水、空気、生物体内の殆どに含まれています。 |
ホウ素(B) | 様々な化合物の形で自然界に広く存在します。動物性の必須元素の一つで毒性は弱く、大量に摂取した場合は中毒を起こすが、通常は人間や家畜に対する毒性が問題になることはありません。 |
分析項目 | 説明 |
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アンモニウム態窒素(NH4-N) | 主としてし尿や家庭下水中の有機物の分解や工場排水に起因するもので、これらによる水質汚染の有力な指標となります。 |
亜硝酸態窒素(NO2-N) | 主にアンモニウム態窒素の酸化によって生じたもので、極めて不安定な物質です。好気的環境では硝酸態窒素に、嫌気的環境ではアンモニウム態窒素に、速やかに変化します。 |
硝酸態窒素(NO3-N) | 種々の窒素化合物が酸化されて生じた最終生成物で、自然の浄化機能の範囲では最も浄化が進んで安定した状態です。他の無機態窒素と同様に富栄養化の直接原因となります。 |
溶解性総窒素(D-TN) | (溶解性の総窒素です) |
オルトリン酸態リン(PO4-P) | pHにより、HPO42-、H2PO4-、H3PO4などの形にもなります。水中の無機態リンの大部分はこの形態で存在しており、また重合リン酸や有機体リンも生物的あるいは化学的に次第に分解されて、最終的にはPO4-Pになります。 |
溶解性オルトリン酸態リン(D-PO4-P) | オルトリン酸態リンのうち溶解性と定義されているものは、栄養塩として藻類に吸収利用されるため、富栄養化現象の直接的な原因になります。 |
溶解性総リン(D-TP) | (溶解性のオルトリン酸態リンです) |
全有機態炭素(TOC) | 水中に含まれる有機物を炭素量で表したもので、TOC計を用いて測定されることが多くなっています。 |
溶解性化学的酸素要求量(D-COD) | (溶解性のCODです) |
溶解性生物化学的酸素要求量(D-BOD) | (溶解性のBODです) |
クロロフィル | クロロフィル(葉緑素)には、クロロフィルa、b、c、dが知られています。このうちクロロフィルaはすべての高等植物および藻類に含まれ、植物プランクトンの現存量や光合成による有機物生産力を推定する上で、有力な指標となります。 |
シリカ | ケイ素は地殻中で酸素に次いで存在量の多い元素で、酸化物、ケイ酸塩として岩石、土壌、粘土を構成しています。シリカは、狭い意味では二酸化ケイ素のことで、水質調査では各種のケイ酸およびケイ酸塩も含めてシリカと呼び、二酸化ケイ素に換算して表します。 |
分析項目 | 説明 |
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アセフェート | 有機リン系の殺虫剤で、野菜のアブラムシ、果樹のカイガラムシ、芝のスジキリヨトウなどに適用されます。 |
イソキサチオン | 有機リン系の殺虫剤で、野菜のアブラムシ、果樹のカイガラムシ、芝のスジキリヨトウなどに適用されます。 |
イソフェンホス | アミドリン酸型の新しいタイプの有機リン系殺虫剤で、林業苗木、芝、サトウキビ、落花生などの土壌害虫に優れた効果があります。 |
エトフェンプロックス | 白色の固体で、殺虫剤として、ツマグロヨコバイやウンカ等の防除に使用されます。 |
クロルピリホス | 有機リン系の殺虫剤で、リンゴや梨のアブラムシ類、樹木のアメリカシロヒトリ、芝のシバットガなどに適用されるほか、シロアリ駆除剤としても使用されます。 |
ダイアジノン | 有機リン系の殺虫剤で、リンゴや梨のアブラムシ類、樹木のアメリカシロヒトリ、芝のシバットガなどに適用されるほか、シロアリ駆除剤としても使用されます。 |
チオジカルブ | カーバメイト系殺虫剤として、果樹や茶のハマキムシ類やシンクイムシ類の防除に使用されます。 |
トリクロルホン | 有機リン系の殺虫剤で、稲のニカメイチュウやウンカ、野菜のアブラムシや根切り虫、果樹や芝などに広く適用され、農耕地だけでなく公園や街路樹などにも使用されています。 |
ピリダフェンチオン | 有機リン系殺虫剤で、稲のニカメイチュウ、野菜のアオムシ、芝のコガネムシなどに適用されます。 |
フェニトロチオン | 有機リン系殺虫剤で、稲のニカメイチュウ、野菜のアオムシ、芝のコガネムシなどに適用されます。 |
アゾキシストロビン | 殺菌剤として広く使用され、病原菌細胞の呼吸を阻害する作用があります。 |
イソプロチオラン | 殺菌剤として広く使用され、病原菌細胞の呼吸を阻害する作用があります。 |
イプロジオン | ジカルボキシイミド系の殺虫剤で、稲のごま葉枯病、ジャガイモの黒アザ病、芝のブラウンパッチなど多くの病害に適用されます。 |
イミノクタジン酢酸塩 | 殺菌剤として広く使用され、果樹の病害に特に効果があります。 |
エトリジアゾール | チアジアゾール系の殺虫剤で、こんにゃくの根腐病やキュウリの立枯性疫病、芝の春はげ症などに適用されます。 |
オキシン銅 | チアジアゾール系の殺虫剤で、こんにゃくの根腐病やキュウリの立枯性疫病、芝の春はげ症などに適用されます。 |
キャプタン | 塩素を含むフタルイミド系の殺虫剤で、トマトの疫病、キュウリのベト病、芝のブラウンバッチなどに適用されます。 |
クロロタロニル | 塩素を含むフタルイミド系の殺虫剤で、トマトの疫病、キュウリのベト病、芝のブラウンバッチなどに適用されます。 |
クロロネブ | 殺菌剤として使用され、芝の雪腐病などに効果があります。 |
チウラム | 殺菌剤として使用され、芝の雪腐病などに効果があります。 |
トルクロホスメチル | リゾクトニア菌に対して強い抗菌力を示す有機リン系殺虫剤で、日本芝のラージパッチ、トマトやジャガイモの苗立枯病などに適用されます。 |
フルトラニル | カルボキシアミド系の殺虫剤で、稲の紋枯病のほか、リゾクトニア菌などの担子菌類による野菜や芝の病害に適用されます。 |
プロピコナゾール | 殺菌剤として広く使用され、子のう菌類、担子菌類、糸状菌に特に効果があります。 |
ペンシクロン | カルボキシアミド系の殺虫剤で、リゾクトニア菌による稲の紋枯病、野菜の苗立枯病などに適用されます。 |
ホセチル | 有機りん系の殺菌剤として、果樹、野菜のべと病やジャガイモの疫病に効果があります。 |
ポリカーバメイト | 殺菌剤として、果樹、野菜の疫病に効果があります。 |
メタラキシル | アシルアラニン系の殺虫剤で、タバコの疫病やイネの黄化萎縮病、芝の葉枯病などに適用されます。 |
メプロニル | カルボキシアミド系の殺虫剤で、リゾクトニア菌などの担子菌類に特異的な抗菌活性を有し、稲の紋枯病、芝のサビ病、雪腐病などに適用されます。 |
アシュラム | 除草剤として、畑作物、公園などの除草に広く使用されています。 |
ジチオピル | 除草剤で、芝生の1年生雑草に土壌処理剤として適用されます。 |
シデュロン | 除草剤として使用されます。 |
シマジン | 除草剤として使用されます。 |
テルブカルブ | カーバメート系の除草剤で、芝生のメヒシバなどに土壌処理剤として適用されていました。 |
トリクロピル | 除草剤で、アミン塩とエチルエステルの2種類があります。芝や造林地、公園などの一年生および多年生の広葉雑草や雑灌木に、茎葉処理剤として使用されます。 |
ナプロパミド | 酸アミド系の除草剤で、畑地のほか道路、法面、運動場などの一年生雑草、芝地のメヒシバに土壌処理剤として適用されます。 |
ハロスルフロンメチル | 白色の固体で、除草剤として使用されます。 |
ピリブチカルブ | カーバメート系の除草剤で、芝生のイネ科雑草などに土壌処理剤として適用されます。 |
ブタミホス | 有機リン系の除草剤で、芝地や畑地の一年生雑草に土壌処理剤として適用されます。 |
フラザスルフロン | 除草剤として使用されます。 |
プロピザミド | 除草剤として使用されます。 |
ベンスリド | 有機リン系の除草剤で、芝地や畑地の一年生雑草に土壌処理剤として適用されます。 |
ベンフルラリン | ジニトロアニリン系の除草剤で、芝地、畑地の一年生雑草に土壌処理剤として適用されます。 |
ペンディメタリン | ジニトロアニリン系の除草剤で、芝地、畑地の一年生雑草に土壌処理剤として適用されるほか、植物成長調整剤としても使用されます。 |
メコプロップ | フェノキシ系の除草剤で、芝地の広葉雑草に茎葉処理の形で適用されます。 |
メチルダイムロン | 尿素系除草剤で、芝地のカヤツリグサ科およびイネ科の一年生雑草に土壌処理剤として適用されます。 |
イミノクタジン | メタミドホスとトリクロピル酸の合量として定義されています。 |
メタミドホス | 有機リン化合物の殺虫剤の一種で、殺虫効果のある生物種は比較的多く、その効果も高いが同時にヒトへの有害性も強い成分です。 |
トリクロピル酸 | 除草剤として芝生、公園などに広く使用されており、一年生および多年生雑草に効果があります。 |
分析項目 | 説明 |
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色度 | 水の色合を示すもので,標準液に比較して色合を度数で表します。 |
濁度 | 水の濁りを示す指標です。 |
導電率 | 水が電気を通す能力をいい、面積がそれぞれ1m2の2つの電極を相対して沈めたときの溶液の抵抗の逆数で表します。 |
MBAS(陰イオン界面活性剤) | 1個の分子の中に、水溶性の「親水基」と、油溶性の「親油基」の両方をもち、液体の境界面に集まって界面(表面)張力を下げる性質を持つ化合物の総称で、洗剤や乳化剤などとして一般家庭および多くの産業分野で広く利用されているものです。 |
ジェオスミン | 河川の富栄養化によって異常繁殖する植物プランクトン(藍藻類や放線菌)が作るカビ臭物質で、水道の異臭味障害原因物質として2-メチルイソボルネオールと共に知られています。 |
2-メチルイソボルネオール(2-MIB) | 河川の富栄養化によって異常繁殖する植物プランクトン(藍藻類や放線菌)が作るカビ臭物質で、水道の異臭味障害原因物質としてジェオスミンと共に知られています。 |
総トリハロメタン生成能 | 一定条件で塩素処理を行ったときに生成される総トリハロメタン量をいい、トリハロメタン前駆物質量の指標となります。 |
塩化物イオン(Cl-) | 自然水中で分解されたり沈殿したりすることなく水中にとどまっているので、廃水の混入や希釈度の指標となります。 |
糞便性大腸菌群数 | 大腸菌群のうち44.5℃という高温でも生育する細菌をいいます。糞便性大腸菌群にも大腸菌以外の細菌が若干含まれますが、ほぼ糞便由来の大腸菌とみなすことができます。 |
蒸発残留物 | 蒸発乾固したときに残る物質量で、粗大物質と溶存ガス及び水より沸点の低い物質を除いた総量に相当するものです。水の性状を表す上で最も基本的な項目の一つといえます。 |
総硬度 | カルシウム硬度とマグネシウム硬度の和で表されます。 |
一般細菌 | 種々の好気性および通気性嫌気性細菌の総称で、その数は一般に有機汚濁が高いほど多いと云われています。大腸菌群がし尿汚染などによる衛生上の安全度を示す指標であるのに対して、一般細菌は水の一般的な汚濁度の指標となります。 |
過マンガン酸カリウム消費量 | 水中の有機物の量を知るのに古くから用いられており、有機物汚染の比較的少ない水道原水についても安定した数値が得られます。 |
pH4.3アルカリ度 | 試料水に強酸を加えて、所定のpH値に中和するのに必要な酸の量を、酸の当量(me/L)または相当する炭酸カルシウムの量に換算して表したものです。 |
鉄(Fe) | 自然界に広く多量に分布し、血液など身体の中にもかなり多量に含まれている必須元素の一つです。地表水(河川水)、地下水にも含まれていることが多く、赤水として洗濯物を着色したり、お茶の味を悪くするなど日常生活への影響があります。 |
ナトリウム(Na) | 淡水の主成分で、岩石や土壌からの溶出、大気中の海塩粒子およびそれを核とする雨水などに起因しています。土壌への吸着力が弱いので地下水と土壌粒子とのイオン交換によって放出されやすく、地下水中では流れるに従って増加する傾向があります。 |
カリウム(K) | 淡水にごく普通に存在する成分で、その濃度は河川で1~2mg/L程度で、海水では400mg/L程度です。主な起源は岩石や土壌と考えられていますが、土壌に強く吸着されるので、ナトリウムよりもはるかに溶出しにくいとされています。 |
カルシウム(Ca) | 淡水の最も重要な主成分ですが、我が国では一般に含有量が少なく、通常の河川水では5~20mg/L程度です。海水には400mg/L程度含まれています。 |
マグネシウム(Mg) | 水中の存在はカルシウムと同様に主として岩石土壌の風化に起因し、淡水では一般に1~6mg/L程度含まれています。しかし、海水中には多量に含まれているので、海水の影響の大きいところでは、塩化物イオンとともに多量に混入する可能性があります。 |
硫酸イオン(SO42-) | 硫黄化合物も窒素化合物と同様に自然界での循環が形成されており、硫酸イオンは最も酸化が進んだ形態です。水中に入ってきた硫黄酸化物は、好機的環境では次第に酸化分解されて硫酸イオンになります。 |
重炭酸イオン(HCO3-) | 炭酸水素イオンは炭酸の1段階目の電離により生成し、炭酸水素塩中に存在する1価の陰イオンです。このイオンを重炭酸イオンと呼びます。 |
臭気(温時) | 臭気は汚水の混入や藻類の繁殖、水の流れてきた地質によって生じます。井戸水では土やカビの臭いがすることがあります。 |
有機リン | 有りん化合物は殺虫剤としてパラチオン、マラソン、スミチオン、クロルチオン等の名で使用されています。エステル有機リン殺虫剤は殺虫力が強く、人間にも有害です。浸透力が強く、体についたり吸収したりすると頭痛がおきたり、手足がしびれたり、ひどいときは死亡することもあります。 |
有機性浮遊物質(VSS) | 浮遊物(SS)の強熱減量をVSSといい、水中の微生物(=有機性浮遊物)量の目安となります。 |
放線菌類 | カビ様の微生物で、糸状の菌糸が放射状に伸びる細菌です。土壌中、その他自然界に広く分布します。病原性を示すものもありますが、抗生物質を産出するストレプトマイセス属のように有用なものもあります。 |
硝化作用抑制生物化学的酸素要求量(ATU-BOD) | 試料水にN-アリルチオ尿素(ATU)を加えて硝化作用を抑制した条件で測定したBODのことをいい、C-BODと表されることもあります。 |
味 | 地質や海水の影響、や鉄やマンガンなどの混入、また汚水の混入に起因します。 |
溶解性全有機態炭素(D-TOC) | (溶解性のTOCです) |
全炭素(TC) | 自然界では、岩石中に炭酸塩として、また大気圏に二酸化炭素として存在しています。また有機化合物の主要構成元素として生物体の重要な構成成分でもあります。 |
有機態窒素(O-N) | 有機物の中に含まれている窒素で、人間や動植物の生活に起因するタンパク質、アミノ酸、尿素、核酸などのほかにも、幅広い工業分野の工場廃水に含まれる無数の含窒素有機化合物があります。 |
無機態窒素(I-N) | アンモニウム態窒素(NH4-N)、亜硝酸態窒素(NO2-N)、硝酸態窒素(NO3-N)の和を指します。 |
溶解性有機態窒素(D-O-N) | (溶解性の有機態窒素です) |
ケルダール窒素(K-N) | ケルダール法という試験方法によって定量される窒素のことで、有機態窒素とアンモニウム態窒素の和に相当します。 |
有機態リン(O-P) | 総リンと無機態リンの差として定量されます。 |
フェオフィチン(フェオ色素) | クロロフィルの分解産物で、クロロフィル中のマグネシウムが2個の水素で置換されたものです。藻類が死滅するとクロロフィルがフェオフィチンに変化します。 |
クロロフィルa* | クロロフィルaから妨害物質であるフェオフィチンaを除去したものをいいます。 |
LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム) | 合成洗剤の界面活性剤として当初はABSが使用されましたが、生分解されにくいため発泡の問題を起こしたので、昭和42年から生解性の高いLASへの転換が進められ、現在の家庭用合成洗剤には使用されていません。 |
酸化還元電位 | 水中に含まれる酸化性物質と還元性物質の平衡によって生ずる電位と基準となる電位の差で、ORP計によって測定します。 |
強熱減量 | 蒸発残留物をさらに約600℃で灰化したときに揮散する物質のことで、残った物質は強熱残留物です。強熱残留物の大部分は不揮発性の無機物で、強熱減量の大部分は有機物です。 |
河床付着クロロフィルa | 川の岩に付着しているクロロフィルaのことです。 |
アルミニウム(Al) | 地殻中の存在度は酸素、ケイ素についで多く、金属として土壌中に最も多く含まれます。自然水中にも当然含まれますが、中性付近では溶解度が小さいため微量で、海水中の平均濃度は0.002μg/kgとされています。 |
底質項目
※下表のうち、「含水率と粒度組成」以外は水質の項目と同じ名称です。水質分析項目とは異なり、分析対象が底質や土壌の個体試料であることから、分析方法は水質に適用されるものとは異なっています。ここでは、代表的な試験項目を分類して説明しています。
分類 | 分析項目 | 説明 |
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基本的試験 | 含水率、粒度組成 | 底質や土壌の基本的な性状を調べる項目です。 |
一般的試験 | pH、酸化還元電位 | 底質のpHや酸化還元状態の程度を判断する項目です。これらは土質成分というよりも特に間隙水が影響しています。 |
汚濁指標群 | 強熱減量、COD、TOC、総窒素、総リン、硫化物 | 強熱減量、COD、TOCは底質中の有機汚濁の程度を判断する項目です。 総窒素、総リンは水域の富栄養化に大きく影響するため湖沼等の閉鎖水域での調査項目となります。 硫化物は底泥の還元状態を判断する指標になります。 |
金属、非金属群 | カドミウム、鉛、銅、亜鉛、鉄、マンガン、クロム、フッ素、ホウ素、水銀、セレン、六価クロム、シアン、アルキル水銀 | 底質などに含まれる重金属などの有害物質等の量を測定する方法には、「溶出量」と「含有量」があります。溶出量は溶出条件により変化を受けやすいことから、溶出量をいわゆる自然的原因の指標とすることは適当ではありません。一方、含有量は溶出量に比べて測定条件による変化を受けにくいので、一般的な判断指標として用いるときには「含有量試験」を用いることが望ましいとされています。 なお、「含有量」の測定方法には、全量分析による方法と、法に基づく方法(酸抽出法等)があります。 |
有機化合物群 | PCB、有機リン、チウラム、シマジン、ベンチオカルブ | 性状などは【水質項目】の説明のとおりです。 底質や土壌に関する判定基準には、含有量(全量)あるいは溶出量試験としてこれらの項目が規制されています。 参考:「底質暫定除去基準」には、PCBと水銀の基準値が設けられています。 |
使用項目 | 油中PCB、ゴルフ場農薬、食品中残留農薬 |
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概要 | ガスクロマトグラフに複数の質量分析装置を組み合わせて感度と選択制を高め、夾雑物の多い検体から目的物質を精度良く分析する。現在は絶縁油中のPCBや食品中の残留農薬の検出に使用。 |
使用項目 | 農薬、PPCPs等 |
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概要 | 極微量で複雑なマトリックスが存在する環境サンプルなどに対して、本装置が持つ高感度・高分解能により短時間で精密かつ正確な測定が可能。また、GC-MSでは不得意とされる難揮発性、高極性および熱不安定性物質を誘導体化なしで測定することが可能であり、測定法の簡素化や測定時間の短縮に有用。 |
使用項目 | シマジン等・かび臭・トリクロロエチレン等 |
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概要 | 有機化合物(特に低分子量成分)の定性・定量を目的とした分析装置で、ガスクロマトグラフ(GC)と質量分析装置(MS)を結合した複合装置。GCで分離した単一成分についてMSスペクトルを測定することにより成分の定性を行い、 MSによって検出されたイオンの強度から定量分析を行う装置。 |
使用項目 | Cd・Pb・Cu・Zn・Ni・T-Cr・Mo・Fe・Mn・As・Se・Sb・B・Ca・Mg・K・Na |
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概要 | ICP質量分析は代表的な無機元素分析の一つであり、多くの元素に対してpptレベルの超高感度分析ができるだけでなく、多元素同時分析(最大70元素)に適している。イオンのm/z値から定性分析を、イオン強度から定量分析を行なう装置。 |
使用項目 | チウラム・オキシン銅 |
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概要 | 試料の溶媒への溶解度、極性の違いにより分離し定量分析する装置。気化しない物質や熱に不安定な物質等の分析にも有効な方法。 |
使用項目 | フッ素・硫酸イオン |
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概要 | 高速液体クロマトグラフの一種で、水溶液中のイオン成分を分離し定量分析する装置。 |
使用項目 | 塩素イオン・総リン・総窒素・NH4-N・NO3-N |
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概要 | 分光光度計の一種であり吸光分析工程を自動で行う装置。 |
使用項目 | TOC |
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概要 | 試料中の有機体炭素の総量を測定する装置。 |
使用項目 | 一般細菌 |
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概要 | 寒天培地を用いて培養したとき、培地に形成した集落(コロニー)数を計測する装置。 |
分析・解析作業は、長年、近畿の水を見守ってきた経験豊富なスタッフが担当し、厳しい目でデータをチェックしています。
分析結果についてとりまとめた報告書を作成し、お客様へ報告致します。
01採水の準備
計測機器や分析法が同じでも、異なる試験結果が出ることがあります。それは、水が分析所に運ばれてくるまでの過程で、水の性質が変わってしまうからです。水環境研究所では、
など独自の専用システムを用いて、手戻りがないよう効率的な管理を行う手順を構築しています。
02採水および現地測定(河川・湖沼・地下水)
採水時の手順が適切でなければ水質評価が変わります。よって採水は、水質調査の重要な第一歩となります。
定められた作業手順(「採水業務マニュアル」)に基づき、採水並びに水質変化を防ぐための前処理(濾過作業など)を、熟練したスタッフが行います。また採水時は、採水位置や天候、水温、透視度などの現地状況を記録します。この結果は、分析結果に関連することから、評価に対する重要な指標ともなります。
03分析所まで搬送
採取した試料は、搬入時の衝撃や温度変化への対策を万全にし、分析所まで安全に搬送します。
土壌汚染対策法に基づく土壌分析はおまかせ下さい!
土壌分析の実施義務がある調査(土壌汚染対策法より)